1日に必要な葉酸量は?

妊娠希望・妊娠中・授乳中の女性に必要な葉酸量

葉酸は健康を維持する上で大切な栄養素ですが、特に、妊娠・出産という大切な時期を迎える女性にとって欠かせない栄養素です。
厚生労働省による「日本人の栄養所要量」によれば、一般成人が1日あたりに必要とされる葉酸量「240μg」に対し、妊娠希望の女性は約1.7倍、妊娠中の女性は約1.8倍、授乳中の女性は約1.4倍の葉酸量が必要だとされています。同時に、妊娠希望・妊娠中の女性に対して、通常の食事に加え、1日に約400μg以上の葉酸をサプリメントなどで摂取することを推奨しています。

葉酸の1日所要量(厚生労働省による日本人の栄養所要量より)
一般成人 240μg
妊娠希望の方 400μg
妊娠中の方 440μg
授乳中の方 340μg

普通の食事では葉酸が不足する傾向に…

妊娠希望・妊娠中・授乳中の方に必要とされている葉酸量は、普通に食事しているだけではなかなかクリアできない数字です。第一に、必要とされる量そのものが多いということが挙げられます。例えば、400μgの葉酸は約4株のほうれん草に相当します。1日に4株のほうれん草…、そう簡単に食べられる量ではありません。ところが、これはあくまでも「生」で換算した場合。葉酸は水に溶けやすく熱に弱いという性質があり、加熱調理によりその多くが破壊されてしまいます。ですから、加熱調理した場合はさらに多くの量を食べなければなりません。
ちなみに、ほうれん草は茹でると、その葉酸量が半分近くにまで激減してしまいます。したがって、ほうれん草のおひたしで400μgの葉酸を摂ろうと思えば、約7株のほうれん草を食べなければならないのです。

葉酸はいつまで必要?葉酸が必要な期間

葉酸に限らず全ての栄養素は、一生涯必要なものです。ヒトの健康を維持する上でそれぞれ重要な役割を担っています。葉酸でいえば、赤血球の細胞の形成を助け、循環器疾患を予防するという働きがありますが、これは老若男女を問わず誰しもに必要な働きといえるでしょう。
ただ葉酸の場合、「胎児の先天異常を予防して正常な発育を促す」という一面があることから、妊娠中には特に欠かせない栄養素とされています。とりわけ、妊娠に気づく前の“妊娠超初期”の胎児の形成に深く関わっているため、妊娠を希望し始めた時から摂取が必要です。もちろん妊娠した後もお腹の赤ちゃんの正常な発育のため、出産を迎えるまで摂取し続ける必要があります。
それでは出産後は?というと「はい、終わり」ではありません。葉酸は授乳中の女性にも必要とされている栄養素です。母乳の出を良くしたり、母乳を通して赤ちゃんの健康な発育を促してくれる効果があります。妊娠したからもう摂らないではなく、母乳を与えている間は引き続き意識して摂取するようにしましょう。